日曜日は、その前日山に登れなかったのもあって、不満足なままです。
どこか山に登りたい。
でもまた和田峠に行ってみるのも癪だし、まだ通行不可かもしれない。
なので、今回は風張林道を目指すことにしました。
とりあえず多摩川CRに出て、上流を目指します。

競技場の脇は、漂着物か乾燥してかさが減り、前日よりは通りやすくなってました。
ロードバイクで乗ったまま越えてた人もいたよ。
このあと、今日最大級に嬉しかったことに遭遇します。
くじら公園の先の土手の上の公園(タイヤキ公園っていうんですね)で、finallowのジャージを着ている方を発見しました!
finallowというのは、ブログをやってる自転車乗りのチーム(?)で、ずっとあこがれ続けていたんです。
これはチャンスです。
勇気を出して声をかけてみました。
「こんにちは。あのぉ、finallowの方ですか?」
なんとも間抜けな声のかけ方でしたが、しばらくお話しさせてもらうことが出来ました。
しいちょさんという方で、タイヤキ公園で休憩中だったそうです。
お話しできて本当にうれしかったなー。
あまり長い間お引き留めしてもなんだと思ったので、名残惜しかったですがお別れしました。
しいちょさん、ありがとうございました。
また、お会いしたいなあ。
さて。
睦橋を渡って、武蔵五日市駅に出て檜原村を通って、風張林道で峠を越え、奥多摩湖に抜けるつもりです。
檜原村役場を右折し、しばらく舗装された車道を順調に上っていきます。
途中、何度かコンビニに寄ってフルーツゼリーを食べたり、ジュースを飲んだりしながら、このへんまでは、わりと順調に走ることが出来ました。
先日登った鋸山、神戸岩の入り口を右手にスルーして登っていくと、三手に道が分かれている場所に出ました。
それぞれが幅の広い道路ではなく、林道の登り口という感じです。
風張林道っていうのは、道を間違えやすいと書いてあったのをどこかで読んだので、気をつけてたんですがやっぱりミスチョイス(笑)。
「左へ左へ」と覚えていたので、一番左へ行ったら行き止まり。
丸太を切ったりしている作業している人がいたので、道を尋ねると中央の道が正解でした。
登った道を下って、中央の道を進みます。
すぐにまた道が二手にわかれてました。
たまたまそこに大工さんが作業していたので、慎重を期して道を尋ねてみると、どちらもでも行けるとのこと。
その大工さんは右を指さして「こっちに行くと出られるよ」って言うので、じゃあ右へ行くかと右へ。
ここからはコンクリートで出来た急坂でして、これを元気に登っていきますが…。
行き止まりでした(;_;)

急な坂を結構登ったのよ。
よくみてみると歩道は続いてた…。
まあいいや。
とりあえず元の分かれ道まで下って、もう一方の方向へ。
これは正解。
ずっと坂道が続いてます。
ここからは迷いませんでした。
しかし、頑張って登るんですがね。
すげーシンドイです。
日陰があんまりなくてスゲー暑い。
休み休み登ることにしました。

雑誌でみたことのある場所にやってきました。
もうこのあたりでグロッキー。
「もしかしてお腹減ってる?」と思いつき、さきほどコンビニで買っておいたフルーツスポンジケーキを食べました。
「食ったんだから登ろう」と自分に言い聞かせて頑張ります。
自転車を降りて休んでは自転車に乗って漕ぎ、ということを繰り返しながらなんとか登って行きます。
足がすぐに痛くなってしまい長続きしないのと、痛さに耐える気力も残ってない。
これがいわゆる「売り切れ」という状態かと。

でも、こういう景色を見ると、嬉しくなっちゃうのはあります。
ここで農作業をしているおじさんに挨拶して、少しお話しをしました。
もっと天気の良い日はここから都庁が見えるそうですよ。
「もうすぐ頂上ですよね?」聞くと、「いんや、まだまだ」だそうです。
おじさんと別れ、登っていきます。
おじさんはそう言うけれど、きっともうすぐなはず、だってこんなに高いところなんだもの。
なんて自分を励ましながら、それでも休み休み登ります。
でもなかなか頂上には着きませんでした。

なんだかここで、やっと「ここは風張林道です。」の看板。
あのー、林道といってもほら、登ったり下ったりしてる間が林道で、ここからピークまではちょっとなんだよね? そうだよね?
…と自分の都合よく言い聞かせてみたりしたのですが、厳しい現実が待ってました。

ずっと登りです。
激坂です。
なるべく押して歩くことをしたくなかったので、なんとか頑張ってきました。
自転車で来た以上「自転車で登った」という事実が欲しい。
でも、もう心が折れてしまいました。
休みながら「押して歩いて、なんとか越えようかな」とそう思ったとき、後ろからロードバイクで登ってきた人が挨拶をして抜き去っていきました。
「そうだよな。自転車で登る人が居るんだ。きっと峠はもうすぐさ」
なんとか気を取り直して、自転車に乗るのでした。

もう100メートル進むごとに休むというような状態ですから、乗ろうが押そうが同じ気もします。
自転車に乗って漕ぐ気が起きない、「漕ぎたくない」と身体も心も拒否してます。
休むために自転車をときにビンディングをはずす力も出すのもツライ。
ボロボロでした。
なんだかお腹も減ってます。
家から持ってきたビスコも食べてしまい、補給食もなくなってます。
これがハンガーノックってやつなのか?
休みながら、いろんなことを考えてしまいます。
あのとき間違ったルートに進まなければ、もうちょっと登れたかもしれない、とか。
もっと食料を持ってくるべきだった、とか…。
「もう押そう、頂上があと少しだったとしても、挫折したということが残ってもいいじゃないか」
何度そう思ったことかわからないけれど、本気でもうダメって思ったときです。
路面に200って書いてあります。
さっきは300って書いてありました。
「もしかするとこれは、頂上までのメートル数ではあるまいか?」
もしあと200メートルなら頑張れる。

頑張りました(笑)。

よみは正解でした。
この白線からの距離を書いてあったんですね。
200メートルで峠を抜けたようです。
落書きだったのか林道関係者が書いたのかわかりませんが、助かりました。

というわけで、いちお自転車で風張林道を登りましたよ。
ええ、自転車で登ったのです(笑)。
鉄柵にもたれかかった自転車も、なんだかヘトヘトにみえます。
ここからは舗装された車道を、奥多摩湖方面へ下っていきます。
とにかく腹が減ってる。
なにか食いたい。

奥多摩湖が見えました。

下ってきて一番最初に見えた食堂に駆け込んで、一番ボリュームのありそうなカツ丼を注文しました。

ああ、カツ丼。
カロリーをくれ。
むさぼるように食い、やっと人心地つきました。
しばらく休憩したあと、帰路につきます。

こないだ鋸山登って、下って出てきたところ。
実は、今回は雑誌「自転車人008号」に載っていた、なるしまフレンド立川店オススメのコースを参考にしたんだけれども、今回僕が辿ったルートに加えてさらに、この場所から鋸山を登って武蔵五日市駅に戻るというものでした。
記事によると「現役の選手で2時間40分」とあります。
そんなのムリ(笑)。
奥多摩湖を右手に見て、青梅街道をひたすら下ります。
途中、トンネルを何度も抜けるのですが、外は晴れてるのに中は雨が降ってました(笑)。
山からしみ出した水がトンネルの中に雨漏り状態になってるんですね。
青梅街道から吉野街道に入り進んでいくと、見覚えある場所が見えてきました。
羽村の取水堰です。
ここにつながるんですねえ。

せっかくだから記念撮影(笑)。

昨日も来たな…。
昨日に比べたら水の量は若干減ったかな、変わってないかな、どうだろ。
そんなこんなで多摩川CRを通って帰りましたとさ。
しかし今回はツラかったよ…。
◆今回の走行データ
Tm 6:56'16
Dst 129.53
Av 18.6
Mx 47.4
Odo 1825.6